歯磨き粉について✨
2024.04.09
こんにちは!
歯科衛生士の尾崎です🌸
春らしく暖かいお天気が続いていますね☺️
皆さんは今どんな歯磨き粉を使っていますか?😃
虫歯や歯周病予防だったり、知覚過敏を防ぐ効果があるものなど色々な種類がありますよね💫
あとはパッケージや味、コスパなどが気になることもあると思います🙋
歯ブラシと同じで、色々ありすぎて悩みますよね🤔
今回は歯磨き粉の選び方や成分についてお伝えしていきます🦷
◯歯磨き粉の成分◯
パッケージの裏側の成分についてじっくり見たことがありますか?☺️
歯磨き粉には、「基本成分」と「薬効成分」があります。
成分や作用の表示は薬機法という法律に定められています。
基本成分のみ含まれるものは「化粧品」、基本成分に加えて薬効成分が入っているものは「医薬部外品」に分類されます。
虫歯を予防したいなどの、目的に合わせた薬効成分が入っているものを選ぶと効果的です。
★基本成分★
・清掃剤(研磨剤)
歯を傷つけずに、汚れを効率的に
落とす
(炭酸カルシウム・無水ケイ酸・
ピロリン酸カルシウムなど)
・湿潤剤
水分の蒸発を防ぎ、乾燥や硬化を
防止する
(グリセリン・ソルビトールなど)
・発泡剤
有効成分を口の中に行き渡らせる
(ラウリル硫酸ナトリウム)
・粘結剤
分離を防ぎ、適度に粘度を与える
(アルギン酸ナトリウム・
カラギーナン・
カルボキシメチルセルロースなど)
・香味剤
味を調えて爽快感を与える
(メントール・
サッカリンナトリウムなど)
・保存料
変質を防ぎ、開封後の細菌の増殖を
防ぐ
(パラオキシ安息香酸エチルなど)
★薬用成分★
・虫歯予防の効果があるもの
(フッ化ナトリウム・
モノフルオロリン酸ナトリウム・
フッ化第一スズなど)
フッ化物濃度が高い歯磨き粉の方が
虫歯の予防効果が高くなります。
・歯周病の予防
殺菌効果があるもの
(塩化ベンゼトニウム・
塩化セチルピリジニウム・
イソプロピルメチルフェノール)
消炎作用があるもの
(グリチルリチン酸・
塩化リゾチームなど)
歯ぐきを引き締める効果があるもの
(塩化ナトリウム)
・知覚過敏の予防
(硝酸カリウム・
乳酸アルミニウム)
・着色を落とす
(ポリエチレングリコール・
ポリリン酸ナトリウム・
ピロリン酸ナトリウムなど)
◯選ぶときのポイント◯
歯科医院で売っているものと、
市販で売っているものは極端な違いはありませんが、
歯科医院の専売の歯磨き粉の方が、
虫歯予防のフッ素や、歯周病に効く
薬用成分が多く含まれていることも
あります🏥
自分の目的に合わせた薬用成分が入っている歯磨き粉を選ぶ事がとても大事です☺️
高いものが良いというわけではなく、
好きな味や、歯磨きのしやすさなど、
毎日の歯磨きのモチベーションが上がるものを選ぶのも良いかなと思います。
虫歯予防に気をつけていきたい方は、ほとんどの歯磨き粉にはフッ素が入っていますが、濃度は商品によって様々なので、フッ素が最大濃度の1450ppmのものをおすすめします🦷
他の注意点としては、
研磨剤と発泡剤が多く含まれていない低研磨・低発泡と表示されているものや無配合のものをおすすめします🙇
研磨剤は着色汚れを落とす効果がありますが、歯の表面を削りすぎることがあります。
発泡剤は口の中がすぐ泡だらけになり、短時間で磨けた!となりがちで磨き残しがある原因になります。
またホワイトニング効果がある歯磨き粉は、使うと歯が白くなると思いがちですが、日本では歯磨き粉に歯を白くする成分は入れることができないです。
歯の表面の着色を落とすことに特化しているものが多いので、着色を防ぎ歯の白さを持続するものとして考える方が良いです🦷
↓
いかがでしたでしょうか?
カタカナばっかりで疲れたかもしれませんが、ぜひ今使っているものの成分もチェックしてみてください😊
また当院で取り扱い中の歯磨き粉も次回ご紹介させていただきたいと思います🥳